2008年10月13日
イグサスズメバチ
荏胡麻(えごま)です。まだ黒くなってないですね。
さて、この辺だと“いぐさ”と呼ぶのですが、全国区でしょうか?方言でしょうか?
ふつう“いぐさ”といえば畳。なんとなく違和感がありました。
荏胡麻を干していたさわいりのばあちゃんに聞くと、やはり“いぐさ”と呼んでいる。
インターネットで「いぐさ」と調べてみると、検索上位にでてくるのは畳関連。
この辺ではこの荏胡麻をすりつぶし、味噌とあわせて郷土料理「ひこぜん」に用います。
そこで、「いぐさ味噌」で調べてみました。
すると、検索上位にでてくるのは「ひこぜん」「ひこざぇん」関連。
ということはこの辺だけの呼び名なのか?
ちなみにひこぜんは嵐渓荘でもおだししております。いままで一本1260円(税込)で2本からのご注文でしたが、ご飯の量を減らして1本945円(税込)でご注文受けるようになりました。そのうち、ひこぜんのページ更新致します。
※検索といえば、Google2001(期間限定) は興味深いです。※2001年のインデックスで検索ができます。※「嵐渓荘」←当時のトップページが出現。
これがその“いぐさ”という名の荏胡麻の穂。
すでに黒く熟したものもありました。
こんな風に軒先に干してありました。
小さな虫がついているので、それをまず除虫して、
乾ききったら手作業で胡麻をとりだし、
水洗いして、もう1回また干して、ようやくそれから食べられるようになります。
宿の庭先も秋の花が順番に咲いています。
たしかこの黄色い花には向日葵という名がついていたのですが、
咲くのは秋が深くなってきてから。
コスモスの仲間なのでしょうか。ちがうかな。
長持ちして元気のいい花で、じわじわ咲いてくれて重宝しています。
そしてこれはスズメバチの子。
天井裏に巣を作っていたりので、駆除してもらいました。
こんな巣でした。
駆除してくださった方たちから教えて頂きましたが、
蜂は六角形の小部屋に卵を産み付け、子供たちの成長を見守りながら、
最終段階までくると各小部屋に白いふたをかけていくとのこと。
そして、その小部屋の中で蜂の子はすべて同じ方向を見ているんだそうです。
ふたを開けるときに向きがずれたりしましたが、確かにおよそ同じ方向をむいている。
地球の磁気でも感じるんでしょうか、不思議なものです。
そしてこれは外殻をとりはずした蜂の巣の全貌。
まるでSF映画にでてくるエイリアンの巣ですね。
気持ち悪い!というよりも、美しい…と感じるもののように思いました。
蜂にしてみると人類による毒ガス大量虐殺。
志なかばにして子供たちを守りきれなかった兵士(メス)の屍。
ご存じの方も多いと思いますが、蜂のあの針は排卵管が変形したもの。
つまり兵士は皆メスなのだそうです。
なぜ人間を刺すかといえば、自分たちの巣と子供たちを救うための防衛本能。
シンプルにただそれだけ。蜂たちは真面目に人間を刺しているわけです。
そして、こちらも危険なので、業者に頼んでまでして真面目に駆除している。
なんか切ない感じもする秋の蜂退治でした。
写真の上段に並べたのが、女王蜂予備軍。
この時期に生まれ成長、他の働き蜂は冬を越せませんが彼女たちは越冬します。
刺されると致死のケースもある怖い生き物。肉食でペットフードも食すスズメバチ。
強くてどう猛で生命力に溢れ、規律正しく、女王を中心に一糸乱れぬ女の軍団。
蜂のブーンという羽音が心をゆさぶります。
それに比してこれが蜂のオスのお尻と交尾用の部分。
なんとなくつっこむより、うけいれ側の形にみえまして、
蜂の場合は女が男に?と思いましたが、やはりそこんとこは男がつっこむようです。
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