2012年11月24日
墨遊小路書展vol.2 共に-together-
加茂市の書家・泉田祐子さんが長岡市・新潟県立近代美術館で、
「墨遊小路書展vol.2 共に-together-」を開催しています。
明日25日までということでギリギリ本日お邪魔してきました。
泉田さんのこれまでの作品が60点以上展示されていました。
嵐渓荘の新しいテーマ「妙湶和楽」の産みの親です。
2010年10月23日 書家の泉田佑子さん
http://rankei.niiblo.jp/e102699.html
2011年04月12日 雨ニモマケズ
http://rankei.niiblo.jp/e120602.html
嵐渓荘の作品もいくつか展示会場に出張しています。
むかって右が妙湶和楽の「妙」、左が「桃花流水」、…まんなが私です(笑)。
それぞれ以下のような作品紹介を泉田さんに贈りました。
桃花流水
昔、嵐渓荘には立派な桃の木がありました。
春になると梅→桜→桃の順に花が咲きます。
桃が咲く頃には春もだいぶ温かくなり、
雪どけの流れものどかさを失い、
川はどうどうと音をたてて水しぶきをあげ、
桃の大きくてしっかりした花が、
その雪どけのせせらぎに映える景色を私(母)は大好きでした。
「桃花流水」は陶淵明が桃源郷を意識して作った詩に登場する言葉と伺いました。
泉田さんの流麗な書で眺めるとあの春の景色が夢のように思い出されます。
妙湶和楽
嵐渓荘は五十嵐川の源流に在る昔ながらの一軒宿です。
夢のお告げを信じ艱難辛苦の末に初代が掘り出したお湯は、
昭和の初め当時「妙の湯」と呼ばれていました。
宿のこれからの目標になるような書を泉田さんに書いて頂こうと
お願い致しまして、授けて頂いたのがこの「妙の湯」を冠した、
“妙湶和楽"です。言葉の意味は「妙なる湯にみんなが集まり、
和やかに楽しくすごす」という意味です。
自然に恵まれた立地ゆえ、自然災害にも遭いやすく苦労もありますが、
この言葉を中心において、楽しく賑やかな宿を営んで参りたいと存じます。
玄関の表札にも使わせて頂いている、
縁起のいい嵐渓荘の双魚紋原作をバックに記念撮影。
泉田さんの作品をこんなにたくさん拝見したのは初めてでしたが、
素人の私がみても、技術力も創作力もそして書への情熱も実に堂々としています。
今はまだ、「新潟県の」泉田佑子ですが、
いずれ「日本の」、そして「世界の」泉田に成長していってほしいなぁと感じます。
ときどき作品をお願いするくらいしかその道に協力できませんが、
書の鍛錬とともに人生経験も重ねていくであろう泉田佑子のこれからに期待します。
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