温泉・貸切露天風呂:新潟の温泉旅館「嵐渓荘」

2013年04月06日

八木ヶ鼻パワスポ計画

八木ヶ鼻パワスポ計画

前回のブログ記事に続き、今回も八木ヶ鼻の話題。
世界には見る者を魅了する岩山が存在します。
そんな岩山は信仰の対象となったり、
自然の要害としてお城が築かれたりもします。

・中国の天門山(映画アバターのロケ地)、

・フランスのモン・サン=ミシェル(世界遺産)、

など、生きている間に一度は行ってみたい岩山があります。
また、日本にもいろんな岩山が存在します。

・北海道のインカルシ(八木ヶ鼻に似てる)

や、自然の造形 奇岩 巨岩、いろいろたくさん。

我らが八木ヶ鼻も、旧石器時代から現代に至るまで
待ち合わせの場所にも信仰の対象にもなりそそり立って参りました。
この奇岩・八木ヶ鼻をパワースポットとして現代に甦らせ、
自然力を充電できる元気岩として多くの人に「抱きついて」もらうことはできまいか?

八木ヶ鼻パワスポ計画
現在はこんなかんじの岩の麓を…

八木ヶ鼻パワスポ計画
こんな風に道をつけて遊歩道から麓へ手軽に行けるようにできまいか?

八木ヶ鼻パワスポ計画
あるいはこんな石の階段を取付けたりはできまいか?

そんなことを時々夢想しておりましたが、
今回、三条市生涯学習課の方達が八木ヶ鼻を調査するとのことで、
同行するチャンスを頂戴致しました。ありがとうございますface02

八木ヶ鼻パワスポ計画
文化財係のお二人と残雪がまだ消えぬ八木神社を長靴で出発し、

八木ヶ鼻パワスポ計画
葉や草が生い茂るまえの八木ヶ鼻にアタック。

八木ヶ鼻パワスポ計画
雪割草も顔をだし、陽光爽やか大変気持ちのよい朝です。
調査目標は旧石器~弥生の石器や土器、また古銭なども出土した、
岩の麓の「祠(ほこら)」です。
※私が以前偶然たどりついた祠でもあります。

八木ヶ鼻パワスポ計画
岩山だけに、「落石注意」の看板。

八木ヶ鼻パワスポ計画
実際こうして剥がれ落ちた落石が堆積している場所もありました。

八木ヶ鼻パワスポ計画
秋になると真っ赤に紅葉する蔓性植物。新芽が青々しています。

八木ヶ鼻パワスポ計画
道つけ空想図にあった屏風岩のようなものの真下。
そこをとおりすぎると…

八木ヶ鼻パワスポ計画
ひっそり祠がありました。
…正直、私が一度偶然目にしてから、
その後夢の中で育んでいた洞窟とは、
ちょっと違いましたface03(笑)。
「あれ、こんなだったっけ?」、イメージではもうすこし深い洞窟っぽい祠だったのです。

八木ヶ鼻パワスポ計画
しかしここはちょうど岩が屋根になっています。
むこうには守門などの山々が見え、腰をおろすと妙に落ち着く。

八木ヶ鼻パワスポ計画
また地層から画像のように結晶物が染み出したりしています。
なめるとしょっぱい。塩?でしょうか?

八木ヶ鼻パワスポ計画
誰かが奉納していったのでしょう、石彫りの不動明王。
風化して顔は落ちてます。岩肌には火を燃やした煤のような黒いもの。
ここで修験者が護摩を焚いたりしたのでしょうか。

八木ヶ鼻パワスポ計画
祠で文化財係の方達と記念撮影をして下山。
途中、くるときには気がつかなかったのですが、
岩肌にはクライミングの方が打ったと思われるボルトが点々と。
昔、この岩山でクライミングする人も多かったそうなのですが、
事故があってから誰もやらなくなったとか。

八木ヶ鼻パワスポ計画
雪の下に埋もれていた遊歩道の案内看板も顔をだしていました。

残念ながら今回私たちが訪れた岩山の麓はルートにはありません。
自力でよじ登るしかない場所です。
誰でも気軽によじ登れる(急勾配でよじ登るしかない)道を、
いずれ整備できたらなあと益々思いました。

前回のブログ記事を読んだ嫁さんは、「私は行きたいとは思わないわface07」と一言。
さもありなん。今はそうでしょう。
しかしいずれその八木ヶ鼻が持つ秘めた力に皆が気づき、
岩の麓が磨り減るほどに、多くのひとたちが「抱きつき」にやってくるはず。
そのためにもなんとか道を整備したいもんです。

おまけ。

八木ヶ鼻パワスポ計画
これは黒曜石のなりそこないだそうです。

八木ヶ鼻パワスポ計画
こちらは泥岩でもう少し固ければ石器の素材になれたそうです。

ちなみに文化財係の方に教えて頂いたのですが、
旧石器時代にはそのグループが暮らしている土地以外の素材を、
わざわざ手に入れて石器造りに使ったりもしていて、
素材や作り方へのこだわりは旧石器時代のほうが強かったのだとか。
縄文になる頃には温暖化が進み暮らしやすくなり、
生きる術としの石器への情熱も薄れてしまったのでしょうか?
なんにしても面白い話でした。

八木ヶ鼻パワスポ計画
そして、加茂市の関さん?
八木ヶ鼻に名前が彫刻されておりました。
いろんな発見のある八木ヶ鼻。これからもよろしく。
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空さんからのコメント。2013年04月07日 01:26
40年? 極く身近な自然に目覚めてしまったようですね。貴重な環境を大事にしましょう。
長野幸夫さんからのコメント。2013年04月07日 09:55
”スゴイ” の一言
長年嵐渓荘に行って”八木鼻”の存在は知っていましたが今回の取材で改めてその存在の大きさに驚かされました。

安全なルートが早く整備されるように待っています。3連泊で中日に挑戦したいです。現在67歳 70歳になる前にお願いしますよ社長!!頑張れ
らんけいごおさんからのコメント。2013年04月07日 11:53
>>空さん
はい、目覚めてしまいました(^^)。
もとは海底火山の溶岩ドームで陸地が隆起したのちに河川により浸食され今の形になったといわれています。
車をおりて数分で麓に行ける絶壁&先史時代の遺跡出土ポイントというのは珍しいそうです。
なによりも真下から見上げるあの迫力は心になにか訴えるものがあります。

>>長野幸夫さん
お世話様でございます。
安全で60代の方にも挑戦して頂けるルートの整備。なんとか実現したいです!
salixさんからのコメント。2013年04月08日 18:31
八木鼻は確かに存在感のある絶壁ですね。パワースポットは別としても、もっと全国的に有名になってもいい場所ですね。
(老婆心)雪割草でなくスミレですね。恐らくスミレサイシンという種でしょう。
らんけいごおさんからのコメント。2013年04月08日 19:17
>>salixさん

こんにちは。4月になりましたね(^o^)
そうなんです。あの存在感はもっと知られてもよいと思います。四季折々の眺めも良いですし。
お花のこと教えて頂きありがとうございます。
ずっと前に教えて頂いたコシノコバイモ。今も春になると庭を探しています。りんどう館の前は今も咲いてます。
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