温泉・貸切露天風呂:新潟の温泉旅館「嵐渓荘」

2005年03月06日

3月6日【読書日記】

◆ファスト風土化する日本 郊外化とその病理:三浦展/洋泉社 著者は新潟県・上越市出身。親近感を感じて読み始める。最近地方で凶悪犯罪(それも若年層の)が多々発生する原因を、地方文化の崩壊に探った書。隣町三条市で起きた事件も取り上げられていたりする。…が、たしかにアマゾンの書評にもあるとおり、丹念な調査はおこなわれていない様子で、こじつけに感じるところも多々。しかし、地方の国道沿いにジャスコ、ヤマダ電機が並ぶ風景を全国あちこちで見かけるようになったのは確か。その理由やそこから生まれた地方文化の変容は肌で感じるところなので、興味深く読んだ。
地方商店街の目指すべき方向に「吉祥寺」「高円寺」などをもってくるのだが、ん〜、そりゃ無理があるなあと思った(笑)。最近、三条市の一ノ木戸商店街がアーケードをリニューアルしています。シャッター街と呼ばれてしまった町がどんな風に復活するのか、できるのか。
ジャスコやヤマダ電機に行くのも、もう飽きてきたかもな〜というのが、地方在住の私の気持ち。また変容が始まると思う。たしかに今までの流れはこうだったよなと、分かった気になれる一冊でした。
◆イン・ザ・プール:奥田英朗/文芸春秋
 たしか本の雑誌で紹介されていた記憶。ずっと読もう読もうと思ってて、やっとページを開いたら止まらなくなった。評判通りのおもしろさです。漫画読んでるみたい。漫画だったとしたらビッグコミックオリジナルにありそうな。
著者の顔写真を見ると、ますます漫画家みたい(笑)。いいなあ、こういう人にあこがれます。とにかく面白いので一読をおすすめします。伊良部精神科医をめぐる患者のストーリーですが、私が一番面白かったのは「コンパニオン」でした。

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